kintoneなどのIT製品を提供するサイボウズには、外部のエンジニアの存在が欠かせません。システムコンサルティング本部 デベロッパーリーディング部の古田麻依は、エンジニア向けのマーケター。サイボウズ製品を社外から支える数多くの技術者を、様々な施策で支援してきました。

前編では、全く活用されていなかったエンジニア向けのオンラインコミュニティを、リアルイベントの相乗効果で復活させたその手法を語ります

後編「サイボウズでは企画する時に必ず「誰に、なんと言ってほしいか」を決めます」に続きます。

こんにちは、サイボウズの古田です。サイボウズに新卒で入ったのは2008年、今から約10年前です。最初は情報システム部門に配属になり、その後ガルーンという製品の開発のプロダクトマネジャーを経験しました。

そして昨年の1月に、システムコンサルティング本部 デベロッパーリーディング部に異動してきました。簡単に言うと、エンジニア向けのマーケティングをしている部署です。

今日お話しするのは、オンラインコミュニティとリアルイベントを組み合わせて運営する方法について。この1年半、私がやってみて感じたことを共有したいと思います。

​オンラインコミュニティとリアルイベントの関係性


デベロッパーリーディング部にはdevnetdevCampというグループがあります


devnetグループでは、エンジニア向けに技術情報を載せているサイト ”cybozu developer network”の運営を行っています。

そして私がリーダーをしているdevCampグループでは”kintone devCamp”など、エンジニア向け勉強会の企画運営を行なっています。

1つはサイト、1つは勉強会。この2人の「登場人物」は一見関係なさそうに思えます。でも、お互いになくてはならない存在です。

​全く盛り上がらないオンラインコミュニティ


さかのぼること5年前、今のcybozu developer networkの前身となる、”cybozu.com developers”が公開されました。サイボウズ製品の連携や、カスタマイズに役立つ技術情報を掲載。それまでエンジニアのための公式サイトはなかったので、アクセス数は右肩上がりでした。

しかし、運営を続けていくと、問題が見つかりました。一人でサイボウズ製品を扱うエンジニアの方が、質問できる場所が無かったのです。特に「サイボウズのサポートセンターに聞くほどではないけれど、わからないこと」が質問できない。


そこでコミュニティサイトを用意。気軽に質問を投稿できて、他のエンジニアが教えてくれる環境ができたはず。当時はそんな理想を抱いていました。

しかし、現実には全然活用されません。質問者も回答者もいないし、11件投稿があるかないか。

原因を考えてみました。サイトの認知度が低い? 書き込みのハードルが高い? ドキュメントだけだと分かりにくくて、質問が浮かばない?

​「親近感湧いたから書き込んでみるね」リアルイベントがWebを補う


私たちは技術情報を提供してるけど、リアルの場で行動を起こしてないことに気づきました。まずは勉強会を開催したり色々なイベントに参加てサイトや製品を知ってもらおう。そう考えて生まれたのがkintone devCampです。


この勉強会では、カスタマイズを始めるためのチュートリアル、APIドキュメント、連携サンプルなどのコンテンツを実際に体験していただきますこれらのコンテンツは既にサイト上に揃っていました。

ターゲットはエンジニア。kintone カスタマイズ初心者~上級者まで対応できるよう、初心者向けコンテンツでは、講師だけでなくサポートメンバーもたくさんつけるようにしました。

この勉強会は2015年に第1回を始めて、先月ちょうど17回目を迎えました。これまで参加された方のンケート結果こちらです


「デベロッパーサイトでの調べ方が分かった。」という声や「ドキュメントだけでなく、実際にAPIを触る時間をまとめて取れる良い機会だった。」という声がありました。勉強しようと思っても先延ばしになってしまう時、勉強会ならまとまった時間を取ることができますよね。

実は書き込みにくかったんだけど、中の人と話すことで誰が運営してるかを知れた。ちょっと親近感がわいたから、今度書き込んでみるね~。と言ってくださるお客様もいました。

最初は勉強会を通して、cybozu developer networkを知ってもらうのが目的でした。でも、勉強会を開催したことで、皆さんから直に意見をいただくことができました。

怒涛の露出 「エンジニアが居そうな所ならどこにでも行く」


次はエンジニアが居そうな所ならどこにでも行こうと思い、いろんなイベントに参加してみました。ハッカソンに協賛をして、kintoneを提供してみたり、他のイベントに参加して、連携関連のお話をさせてもらったり

オープンソースカンファレンス技術書典にも参加しました。技術書典同人誌がないと参加出来ないイベントです。もちろん同人誌作って販売しました。

昨年参加したイベントは73件。その結果、cybozu developer network今年の1月で10,000 IDを達成することができました。

そして、コミュニティにも変化が出てました。最初、1件あるかないかぐらいだった投稿が、一週間で、15件から20件ぐらいに増えました


私もコメントすることはありますが、やはり実際にノウハウを知っている方たちの存在が重要す。

大事なのはオンライン上のやりとりだけでなく、人と顔を合わせることリアルとオンラインの組み合わせによって、2つが力を発揮すると思います。


サイボウズの総合イベント「Cybozu Days 2018」が開催されます

サイボウズのマーケティング・ワークスタイルについて学べるセッションや今回ご紹介した「devCamp」などの技術勉強会、ファンミーティングなど、コンテンツ盛りだくさんぜひご来場ください。

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